Story. 1 [ 生活空間 ] 人生を楽しく生きる我が家
例えばこれから住む家や部屋を探すとき、どんなことを気にかけますか。「天井は高い方がいい」「日当たりが良好なところ」「清潔感があって、おしゃれなたたずまいに憧れる」…。毎日暮らす場所だから、こだわるポイントは様々です。それは、高齢者が暮らす介護施設も同じではないでしょうか。
利用者様・入居者様が日々の生活を営む場所だからこそ、わたしたち千尋会はまず、心地よく暮らせる空間づくりにこだわりました。開放感あふれるホテルライクなエントランス、木のぬくもりが感じられるカフェのような共有スペース、居室の窓からは、緑豊かな南風原の美しい風景が広がります。
暮らしの中でワクワクしたり新しい発見があったり。ただ余生を過ごす場所ではなく、今の人生を楽しみながら生きる「我が家」でありたい。そんな想いがこの施設に込められています。
Story. 2 [ 自然 ] 自然とともに
自然の中にいると、なんとなく心が休まったり、気分がリフレッシュできたり。花や植物はもちろん、自然の中でのんびりと暮らす動物たちは、見ているだけでもどこか癒されます。
千尋会がある場所は、もともとたくさんの木々が茂る小さな丘でした。そのため、施設のまわりは豊かな緑にあふれています。庭に出て耳をすませば、小鳥のさえずりやヤギの鳴き声が聞こえ、実りの季節をむかえた果樹は、色づくことで季節の移ろいを教えてくれます。
吹き抜けに鎮座する大きなシンボルツリーをはじめ、施設の中にもたくさんの観葉植物が置いてあります。部屋の窓を開ければ、美しい眺めと心地よい風に、心癒されることでしょう。
遠くに出かけられなくても、気軽に自然と触れ合える工夫を。自然は、千尋会での生活の一部なのです。
Story. 3 [ 人 ] 「ありがとう」に支えられて
暮らしのリズムは十人十色。必要とされるサポートも人によって様々です。ひとりひとりに寄り添ったケアをするために、わたしたち千尋会は日々真剣に考え、取り組んでいます。毎日の生活の介助、健康維持のリハビリなどはもちろん、レク活動やイベントなども積極的に行います。
利用者様・入居者様が暮らしの中で、幸せに感じること、楽しいと思えることが増えていけば、それが生きがいにつながるからです。だから千尋会のスタッフはみな、楽しいことをするのが大好き。「今度はこんな企画をやってみよう!」スタッフ同士が積極的に意見交換をしながら、利用者様・入居者様がどうすれば笑顔になれるかを日頃から考えています。
「いつもありがとうね」
そんな風に声をかけていただく時は、わたしたちの至福の瞬間です。利用者様・入居者様の言葉や笑顔が、わたしたちの元気の源なのです。
Story. 4 [ 歴史 ] これまでも、これからも。
1984(昭和59)年の開所以来、わたしたち千尋会は社会福祉法人として、高齢者が安心・安全に地域で暮らすことができるよう福祉の向上に努め、地域とともに歩んで参りました。この30年の間に、社会における高齢化はますます進み、老人介護をとりまく環境は大きく変化し続けています。
しかし、「よりよく生きたい」と願う介護を受ける側の高齢者の思い、また「親、祖父母を大切にしたい」というご家族の思いは、時代が移ってもずっと変わることはありません。
利用者様・入居者様がいつまでも元気に楽しく、自分らしく生きるために。そしてご家族の皆さんが明るく前向きに介護と向き合いながら、日常生活を送れるように。わたしたちは、ひとつひとつの思いをきちんと受け止め、親身に寄り添い、みんなが笑顔になれるようなケアをこれからも提供していきます。
Story. 5 [ 想い ] 人と人をつなぐ場所へ
介護を受ける利用者様・入居者様にとって、また大事な人を預けるご家族にとって、一体どんな施設が理想的なのか、わたしたちは常に考えています。
例えば、近所に住む人々や子どもたちが、街のカフェや図書館にでかけるような感覚で気軽に訪れることのできる場所であったなら、世代を超えた交流やふれあいが生まれます。そして、ご家族が遠慮することなく、会いたいときにいつでも会いにこられる場所であれば、利用者様・入居者様にとってこれほど心強いものはありません。
大切に育て守ってきた子や孫、家族とともに過ごす時間こそ、利用者様・入居者様の元気の源であり、心の支えになるからです。
福祉とは地域で支え合い、築いていくもの。より開かれた新しい社会福祉の実現を目指して、わたしたちは一歩ずつ歩んでいきます。