1984年（昭和59年）12月に南風原町 唯一の特別養護老人ホーム「嬉の里」を開設以降、1989年（平成元年）に通所介護「デイサービス」を、2001年（平成13年）には特別有料老人ホーム「むつみ寮」を開設し30有余年、福祉の向上に努め、地域と共に歩んでまいりました。

この30余年間に高齢化社会は進み、介護を取り巻く環境は大きく変化し、ますます厳しさを増しています。

しかし、環境がどれだけ変化しようと私たち 千尋会 は「よりよく生きたい」という介護を受ける高齢者の思い、「親、祖父母を大切にしたい」というご家族の思いを大切にし、今日まで培ってきた老人介護の専門的知識・技術・経験を共有し、入居者様・利用者様お一人お一人の心に寄り添い、敬愛に基づいたケアを大切にこれからも推進してまいります。

さらに、千尋会は旧施設の老朽化にともない、新しく個室を中心としたユニット型施設を建設するにあたっても、介護を受ける入居者様・利用者様にとってまた大事な人を預けるご家族様にとって、一体どんな施設が理想的なのかを追求し、例えば近所に住む人々や子供たちが街のカフェや図書館に出かけるような感覚で気楽に訪れることができる施設にしたいと考え、設計・建設し、2016年（平成28年）5月にスタートいたしました。

新しい施設が世代を超えた交流やふれあいの場所として、そしてご家族や地域の人たちが遠慮することなく、会いたい時にいつでも会いに来られる、利用したい時に利用できる便利な場所として使っていただければ、そして入居者様・利用者様がいつまでも元気に楽しく、ご家族の皆様が明るく前向きに介護に向き合えるようになり、大切に育て守ってきた子供や孫・家族の元気の源になれば幸いです。

さらに家庭で介護する方の相談・支援も社会福祉法人の大きな役割と考え、地域との連携を強化し福祉の中心的役割をスタッフ一丸となって果たしてまいります。

社会福祉法人 千尋会　理事長